Twitterへの書き込みを参照しつつ、対戦をふりかえってみようと思う。
明日(3日)の20:30から名人戦のプレイオフを木曽野正篤さんと戦います。場所はGrid Gammonでポイント数は25ポイントマッチになります。観戦大歓迎です。
— Masayuki Mochizuki (@bgmochy) May 2, 2014
対戦が始まってまず驚いたのは、続々とマッチを観戦する人が現れたことだ。常時20人以上が観戦していて、多いときは軽く30人を超えていたと思います。もちろん、無名のおっさんプレーヤーである私のマッチを見に来た人はいないわけで、世界のトッププロに対する注目度の高さにまず驚いてしまいました。
望月さんの対戦にはいつもこんなにギャラリーがおるんやろか? pic.twitter.com/ZG6O4JKH0h
— Masahiro Kisono (@mkisono) May 3, 2014
第4ゲーム
下手なプレイをすると、ギャラリーがガクッと減った気がする
— Masahiro Kisono (@mkisono) May 3, 2014
このボヤキが出たのは、時間からしておそらく第4ゲームが終わった後だ。第3ゲームまでに2-6/25pとリードされており、このゲームも2点取られて2-8/25pとなってしまう。以下の図で、黒の望月さんがダブルした。テイクしますか?
おそらくこのポジションはそれほど迷うことなくテイクできると思います。ピップは91-83と負けているものの、まだ逆転圏内でしょう。
ところがこのゲームが終わった時点で、私のチェッカーはたったの3枚しか上がってませんでした。「そんなに差があったかな? とんでもない見当違いをしていたかな?」と疑心暗鬼になってのボヤキでした。望月さんの方には6ゾロ、5ゾロがサクサク出ているのでこうなったわけですが、その事実をちゃんと認識できないような心持になりつつありました。
第1-3ゲーム
これに先立つゲームでは、私が必ずミスを犯しているのに対し、望月さんはほぼノーミスなのだ。おまけに出目も望月さんの方がいい。第3ゲームだけは、私の方が出目がよかったので、なんとか2点取ることができたが、自分のPRが9とか13ではお話にならないのだ。何しろ相手は1にも満たない数字のだから・・たとえば、第1ゲームではこんな場面があった。ホールディングゲームから、白の私に6のダイレクトショットチャンスが来て、6が出ました。
18/12*はいいとして、残りの2をどうするか?
ムーブ後もピップで19負けている私は、ヒットした黒のコマを「5ポイントボード」に閉じ込めておく必要があると考え、6ポイントのブロットをそのままにしておいた。だかこれは、96点のブランダーだ。
仮に6でヒットされても、黒陣の5ポイントにブロットが残っているから弱みがあると思っていたが、これが大きな間違いだ。黒は6でヒットしたら、自陣の5ポイントにあるブロットを速やかに解消するだけだった。
白は6ポイントのブロットを解消して4ポイントボードとしても、仮に相手が2回くらいダンスしてくれれば形勢逆転だ。いやむしろ、1回ダンスすればキューブを返せるんじゃないか?(実際にはno double)
この類のエラーは、望月さんとの対戦においては、ひとつのゲームでたったの一度も犯してはいけない。なんという厳しい戦いだろうか。
つづく。
XGID=-DC-CBA-----a-----B-acbce-:1:1:1:62:0:0:0:25:10
X:mkisono O:mochy
Score is X:0 O:0 25 pt.(s) match.
+13-14-15-16-17-18------19-20-21-22-23-24-+
| X | | O O O O O |
| X | | O O O O |
| | | O O O |
| | | O |
| | | O |
| |BAR| |
| | | |
| | | X |
| | | X X X | +---+
| | | X X X X | | 2 |
| O | | X X X X X | +---+
+12-11-10--9--8--7-------6--5--4--3--2--1-+
Pip count X: 74 O: 47 X-O: 0-0/25
Cube: 2, X own cube
X to play 62
1. Rollout¹ 18/12* 6/4 eq:+0.255
Player: 53.28% (G:0.42% B:0.01%)
Opponent: 46.72% (G:1.59% B:0.01%)
Confidence: ±0.005 (+0.250..+0.260) - [100.0%]
Duration: 1.9 seconds
2. Rollout¹ 18/16 18/12* eq:+0.159 (-0.096)
Player: 50.68% (G:0.59% B:0.01%)
Opponent: 49.32% (G:7.57% B:0.06%)
Confidence: ±0.006 (+0.153..+0.165) - [0.0%]
Duration: 2.8 seconds
3. 2-ply 18/12* 12/10 eq:+0.108 (-0.147)
Player: 49.40% (G:0.87% B:0.01%)
Opponent: 50.60% (G:7.05% B:0.05%)
4. 1-ply 18/12* 4/2 eq:+0.026 (-0.229)
Player: 46.09% (G:0.52% B:0.01%)
Opponent: 53.91% (G:6.75% B:0.02%)
5. 1-ply 18/10 eq:-0.673 (-0.928)
Player: 14.11% (G:0.10% B:0.00%)
Opponent: 85.89% (G:0.69% B:0.00%)
¹ 1296 Games rolled with Variance Reduction.
Moves: 3-ply, cube decisions: XG Roller
eXtreme Gammon Version: 2.10, MET: Kazaross XG2
普段は30人も見に来ないのですが、http://www.bgonline.org/forums/で告知したためでしょう。最初の10人が見に来れば、あとは雪崩式に増えるんです。(何見てるんだ?って集まるので)
返信削除あと、当然普段のPRは1.5ではありません。私のaverageは2.5-3.0の間ですので、1.5は簡単なゲームで、かつたまに現れるチョイスでたまたま正解していたという事です。まあ、プロとしては分からない局面でたまたま正解する能力は大事なんですが。
そうですか、望月さんは常時にbelow 2なんではないかと思ってしまいました。私としては、簡単なゲームで出目で勝つという戦略がベストと思ったのですが、そういうマッチじゃなかったですね。
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